もう殺すしかなくなった。何度も何度も繰り返し刺した。起き上がって反撃してこないようにメッタ刺しにした。一切、手加減しなかった。いやできなかった、血柱が噴き上がるのを見ても。それもいつもの魔法だと思ってた。
違った。もうとっくに事切れてた。声も上げずに三回くらい死んでた。
お師匠さまなんて最初からいなかったんだって今更、気づいて、泣きながらそれを食べた。ひどく痩せ細って、内臓は空っぽだった。よく知っている味がした。
自分が気づかないのに気づいてほしかった真理を言い当てられた師は、もう最初から答えを知っていたふりなんかしない。諸手を挙げて、自分の座っていた椅子なんか蹴飛ばして、さっきまで弟子だった者の袖を悪戯っぽく引っ張る。もう自分でも剥がせなくなっていた微笑をいま、脱ぎ捨てて! 遊びに行こうと誘っているのだ。
試練に耐え抜いた師には友が与えられる。かれは全てを二倍にして受け取る。